第4回【できる男】になるためのスーツ着こなし講座

スーツの流行と流行に鈍くなってしまう理由

ビジネススーツに流行は必要でしょうか? どう思われますか?

ここも結論から言いますと、ある程度流行を取り入れていくことは必要となります。

あなたも「007シリーズ」という映画を一度は聞いたことがあり、観たことがあるかと思います。主演は変わっていますが、1962年から2015年までに全 作品が公開されていて、

その映画を観るとその時代のスーツの流行やサイズ感がわかります。初期の 年ごろのスーツは若干肩幅が広めであり、ズボンも太めです。

2015年作の 「007スペクター」では、スーツは大変タイトなものになっています。日本でも1980年代後半~1990年代当初のいわゆる「バブル期」には、

肩幅が広いスーツ(ソフトスーツと呼ばれていました)となっており、2000年 から流行り出したタイトなスーツと比較すると、同一サイズでも1サイズぐらい大きくなっていて肩が落ちています。

しかしながら、その頃のファッション誌を見ると、「スーツは肩で合わせましょう」などと記載があります。2000 年代であれば、明らかに「オーバーサイズ」です。

しかし、その時代では「ジャストサイズ」となっています。これ は両極端な例となりますが、このことからもスーツのサイズにも流行があることがわかります。

その流行をどこまで 取り入れるかは、あなたが対応されている業種などによって変わってきます。そして、ジャストサイズの流行はスー ツだけでなく、「シャツ」にも当然あります。スーツと同様に、

ゆったりサイズになったりタイトフィットになったり します。2017年頃からは、タイトフィットからジャストフィットになりつつあります。 

流行はサイズ感以外にも、当然ながらディテールにもあります。上着の場合には、フロントボタンが3ボタンや2 つボタン、上着の襟幅、ズボンのタックの有無など、

ひと目でわかるものからよく見ないとわからないものまであり ます。多少の流行を取り入れていることは必要ですが、あなたのビジネス相手が流行の最先端でなければ、

仕事にな らいない人以外は何もかもすべて流行を取り入れていく必要はありません。ビジネス相手は千差万別ですから、流行 であるからといって、

「上着が短めのタイトなスーツ」を着ていると「窮屈そうだと感じる」人もいます。逆に、「ソ フトスーツ」を着ていると「ダボついているな」と感じる人もいるでしょう。

ゆえに、一般的には自分の体のサイズ に合って、肩幅の合った「ジャストサイズ」のスーツを装うことが重要です。 

では現在、おじさんと呼ばれるバブル世代などの人たちは、どうしてわかっていながら、なかなか「ダボついたスー ツ」から脱却できない人がいるのでしょうか?

それは、自分がスーツを着るようになった時代のスーツの感覚から脱却できないからです。「ソフトスーツ」時代にスーツを装い出した人は、

スーツとはそのようなサイズ感の服だと思い込んでしまっていたりするからです。その慣れ親しんだスーツのせいで、ジャストサイズのスーツを着るとかな り窮屈に感じてしまって、

つい緩めのスーツを着てしまいます。また、年齢を重ねていくと、体型が変わってきます。 体型が変わっていくこと(お腹回りなどが立派になってきたりします)を想定して、

残念ながら少し大きめのスーツ を購入してしまいます。あなたが初対面から相手に信頼感を得たいのであれば、そのような概念を捨ててジャストサ イズのスーツを装うようにしてください。 

これはスーツに限った話ではなく、他のアイテムなどでも散見されます。特に顕著にあらわれているのは「靴」です。 先が長くなった「ロングノーズ」です。

あまりにも先が長くなったタイプは、現在ではビジネス向けとは言えないで す。しかしながら、そのような靴を履いている人を街中で見かけます。スーツと同様に若い頃に流行っていて、

その ような靴がビジネスシューズだと思い込んでしまっていると思われます。ビジネスシューズをもう一度よく見直して みてください。

靴先は適度な長さで丸まっています。そのような靴を選ぶように心がけてください。 

 何度もお伝えしますが、いつも流行の先端を行く必要はないですが、ベーシックを理解して、トレンドに合わせて少し変化をつけていくセンスを磨いていくことが必要です。

 サイズ感やトレンドの取り入れ方もわかってきたかと思います。では、それらをどのようにコーディネートしていくと良いでしょうか? 少し考えてみてください。

それは最初に述べたように、自分の好きなコーディネートをするのではなく、相手のニーズに合ったコーディネートをすることです。

そのためには、ビジネスのどういったシーンにどういった立場であなた自身が参加するかを考えてコーディネートするかです。