意外と知らない足の役割を公開します。

そもそも、足というのはどんな役割を果たしているのでしょうか?

歩くこと?もちろん、歩くためには足が必要ですね。

しかし、一番大きな役割は『歩く』ではなく、『支える』なのです。人間の全体重は、足の裏の3点のアーチ(土踏まず)で支えられています。

親指と小指と踵という3点を結ぶと、三角形ができますよね。その3点のアーチがきちんと整っている、三角形がきちんと描かれていれば、体重が分散されます。

例えるなら、カメラの三脚と同じです。三脚の脚が1本だけ短くなったらどうなるでしょう? バランスが崩れて、カメラは落ちてしまいますね。

体で考えても同じこと。この3点のアーチが左右の足にあって、その両方で体を支えているのです。ですから、そのバランスが崩れると、体が歪み始めます。

つまりは、建物の基礎が歪んだ状態と同じなのです。その状態で歩いたら……。

ちなみに、人間が何気なく歩く一歩には、体重の約3割増の重さがかかっているということをご存じでしょうか?

例) 体重約60キロの人の場合

60キロ×1・3=78キロ

たった一歩に、約80キロの負荷がかかっていることになります。となると、1日に約7500歩を歩くとして計算すると、なんと600トンの衝撃がかかっていることになります。

例えると、クレーン車1台分の重さです。

足が正しい状態だとしても相当の衝撃ですが、これがもし3点のアーチ、つまり、基礎が歪んでいる状態だとしたら?想像するだけで恐ろしいですよね。

もう1つ、体を支えるのに大きな役割を果たしている部分があります。

それは、どこだと思いますか?

答えは、「足の爪」です。え? あんなに小さな爪にそんな大きな役割が?とお思いになるかもしれません。

爪のことを正しく理解している方は、とても少ないように思います。そもそも爪は、体の親指のプレート1枚ですが、歩行の際に重要な仕事があります。

歩行は『あおり運動』といって、踵から小指に力が逃げて、小指から親指の前であおって歩くという仕組みになっています。

しかし、この3点をうまくつけて歩けている人が、そもそも少ないのです。

きちんと足の指を開いて、歩いている人が少ないということ。このあおり運動がきちんとできていたとしても、爪1枚にかかる力は体重の85パーセント以上と言われています。

手の爪がないと細かい作業ができないのと同じで、足の爪も同じ。足の親指の爪がもしなくなると、自分の体重を支えられなくなってしまいます。

たかが親指の爪1枚ですが、とても重要なのですね。

足の裏には『メカノレセプター』という、圧力の強さを感知するセンサーがある!

中でも、足の親指にはメカノレセプターが集中しているので、前述のように3点のアーチが歪んでしまうと、圧力が均等にかからなくなってしまうことが。

これは、親指の爪に力が加わらないということと同義なので、巻き爪を起こしてしまうこともあります。

特に女性の場合は、高いヒールを履いたりするので、さらに前方に体重がかかり、負担は大きくなります。そうすると、巻き爪や外反母趾などの足のトラブルを引き起こします。

女性が悩む体の歪みは、代表的にはこの3つが挙げられます。

1 骨盤

2 O脚

3 外反母趾

これらの歪みは、もともとは基礎、つまり足の3点アーチが歪んでいることが引き起こしています。一番わかりやすいのは、外反母趾かもしれません。

外反母趾だと親指の歪みのために、指の横の部分で踏み出してしまいます。それは指圧の際、手の親指の横の部分で圧をかけるようなもの。まったく力が入らない状態です。

このような状態で二足歩行を続けると、偏りはさらに大きくなります。足の偏りが大きくなって体の歪みとして表れる頃には、内太ももの筋肉が弱り、骨盤の開閉がうまくいかなくなるのです。

すると、膀胱や子宮が緩んでいる状態に。さらには免疫機能低下やホルモンバランスの崩れなどが起こりやすくなり、婦人科系疾患、泌尿器科系疾患などに移行する可能性も出てきます。

また、足は普段の姿勢とも密接な関係にあります。

これは女性に限ったことではないですが、現代人は前のめりでパソコンを使ってデスクワークをしていたり、足を組んで電車に乗ったり、

背もたれにもたれかかるなど、とかく姿勢が悪くなることが多い生活をしています。

姿勢が悪くなると、体の構造上、重心が外側に向いてしまうのです。こうなると、自然と骨格も外にひっぱられてしまい、O脚になってしまいます。

さらに、前のめり、つまりは猫背で立っていると、足の裏がちゃんと地面についていない状態になります。

そうすると、どんなことが起こるでしょうか? 踏ん張れなくなるのです。

こうなると、立つ、歩くなどの日常的な動作に対して、足だけではなく全身を使ってバランスを保とうとするため、結果的にガニ股や内股につながります。

では、正しく踏ん張るにはどうしたらいいのでしょうか? 体をきちんと支えている状態にする。要は3点のアーチがしっかり機能していることが必要になります。

その3点のアーチが正しく機能しているか否かは、私は足の裏の柔らかさで判断しています。

足の裏を見たり触ったりした際に、3点のアーチ、土踏まずがうまく柔軟に動いているかを見ます。

足は、歩行のときにクッションの役目も担っています。地面についたときの衝撃が緩和されて、脳までその振動が直接届かないようにするという役割をしているのです。

ですから、足の裏は適度に柔らかくなくてはいけません。