英語が身近になる!日本人が英語を話せない理由③

「話すための練習不足」

私が留学していた時に受講した、ESLの文法クラスでの話です。

当時、私が受講していた文法クラスには、私以外に、韓国人やタイ人、インド人、フランス人など多くの留学生が在籍していました。

もちろん、当時の私は全然英語が話せなかったので、授業中も大人しく先生の説明を聞いて、

板書をノートに写し、先生に当てられたら答えるくらいで、あまり授業中に発言をすることはありませんでした。

でも、他のクラスメイトは、驚くくらい授業中に英語で発言をしていました。

先ほどの台湾人の男の子同様、なぜ、私と同じクラスを受講しているのか不思議なくらいでした。

このクラスは文法クラスなので、もちろん、授業では文法を習い、それをテストします。

そのテストで、私は衝撃的なことを知りました。

私達日本人は、テストの点数はとてもいいのに、授業中、勝手に発言をしたり先生に質問している西洋人の生徒達は、

ビックリするくらい点数が低かったのです。あれだけ話せるのに、なぜこんなにテストの点数が低いのか?

不思議で不思議で仕方ありませんでした。

また、私が驚いたのは、授業中、先生が生徒に問題を解かせた後、なぜそれが答えだと思うのか?と聞いた時、

先生としては英語のルールを答えてもらうための質問なのに、その生徒は"It sounds right."「自然な響きだから」と答えました。

いわば、私達日本人が、なぜ「私は彼に好き」ではなく「私は彼が好き」となるのか?

と文法的な説明を求められた時、「私は彼が好き」の方が、普段使っているし、

「自然な響きだから」"It sounds right." と言うのと同じ感覚だったのです。

ココが欠けていた

つまり彼らは、話すための文法や正しさは自然と身につけているけれども、

テストで正しく答えるための文法は持ち合わせていなかったのです。

でも、テストで悪い点を取ったからといって、彼らに「私は英語ができないんだ……」とへこむ様子はなく、

むしろ、テストで間違えた文法を授業中や日常会話で使い、いつの間にか正しく話せるようになっていました。

反対に、テストでいい点を取れていた私は、頭では理解しているけれど、いざ会話で使おうとすると、

その文法を使って話す練習をしていなかったため、彼らと同じように、スムーズにはなかなか話せませんでした。

つまり、テストができる私達日本人は、学校で英語の文法ルールを覚え、

テストで文法の正しさを身につけることは嫌になるほどやってきていますが、テストや文法の正しさを確認するあまり、

話すための練習をおろそかにしている傾向があります。

私達が英語を話せないのは、テスト勉強中心で、話すための練習が不足しているからです。