子育ての悩み解決のポイントは専門機関へ!状況に応じたアドバイスが大事。

子育ては大変なのは当たり前。幸せばかりじゃなくて当然。

約10か月、おなかの中で赤ちゃんを育てたお母さんに、出産後待ち受けているのは、二つ身となった赤ちゃんへのつきっきりのお世話です。くにゃくにゃでからだの小さな赤ちゃんは、食事も排泄もお世話なしにはできませんし、お母さんは赤ちゃんの様子をみながら、おなかがすいたかな? おしっこ? 暑いのかしら? と試行錯誤しながら察しなければなりません。


2、3時間サイクルで昼夜を問わない授乳。お乳が済んでげっぷを出して、もう大丈夫と思った瞬間、赤ちゃんがゲポッと乳を吐いてしまったり。やっと夜中の授乳が終わった、さあ寝よう、と思ったらブリブリとウンチ……。ウンチの世話も済んだ、もう完璧、とそっと布団に置くとフギャー!えー! まだなにか?……な、なにが不足?赤ちゃんと心を一つにしようと試みても、これ以上もう分かりませーん! と放り出したくなるようなこともあります。


子育てが楽しいって本当? みんなそう思ってるの? 私とウチの子が変なの? いいえ、誰でもそんな時はいっぱいあるのです。なにしろ、草原の馬やキリンのように生まれてすぐに立ち上がり、走り、自分で自分の身を守らなければならない動物と比べると、ヒトの赤ちゃんはあまりにも未完成なうちに出てくるので、心もからだも不安定でとても世話がかかるのです。


昨今はマスメディアで虐待事件がしばしば取り上げられ、「親なのに、どうして?」というコメントがあったりもします。でも子育ては「赤ちゃん=可愛い」、「子育て=幸せ」と言い切れるような良いことずくめでは決してありません無力な赤ちゃんの世話は、実際はとても忍耐力が要るものです。


べそをかいてしまうほど情けなくなったりドキドキ心配になったり、もう、しらない! と堪忍袋の緒が切れるような場面だってあるものです。ゼロ歳児の世話は、一言でいうと、見返りを求めない「無償の愛」、「尽くす一方の関係」です。おしめを替えたからといって「おかあさん、ありがとう」とは言ってくれません。泣き止んでくれたら、それが最大のオーケーのしるし。

子育て不安の相談はネットだけでなく、専門機関にするのも良い。

あーあ、ときどき人と話をしたいなあ、と思ったり……。1日の赤ちゃんとのやり取りを一部始終実況中継し、誰かに聞いてほしいと思ったり……。夫に聞いてもらおうと待ち構えていると、「今日はクタクタなんだ」と素っ気なくされ、心が折れたり……。実家に電話しても「みんなやってきたのよ」と軽くあしらわれ……。


最近のお母さんたちは、そうした気持ちをツイッターやブログで発散しているようです。それは気分転換や情報収集の機会になり、プラス面も多いでしょう。ですが、もし本末転倒になって、その作業に時間やエネルギーを使い、赤ちゃんにかける手間ひまが後回しにされてしまうとしたら、それは少々危ない気がします。


また、インターネットの利用法については、最近よくネット情報に頼りすぎることへの弊害が取り上げられるようになってきました。たしかにインターネット上には、キーワードをうちこむだけで、知りたい情報が無尽蔵にあふれています。ひとの体験談を読んで安心したり、参考にしたりするのもよいでしょう。


でも文字で書かれたそれらの情報が、確実に自分と赤ちゃんのケースにあてはまるかどうか、それだけ信用に足る情報なのかは、実際のところわかりません。そういう意味では、ネット上に「正解」を求めるのは危険をともないます。大切なのは、今ここにいるお母さんと赤ちゃんの状況ですから。話し相手がいなくて少し手持ち無沙汰なときは、ちょっと頑張って育児メモを付けてみてはどうでしょう。育児日記となると大層ですが、1日1枚の日めくりのようなメモなら簡単です。


「今日、初めて寝返りした!」とか「ウチの赤ちゃん、1日中機嫌が悪く泣いてばかり……泣きたいのは私の方」、「今日は暑いのでベランダで水浴び、子どもは喜び私は汗だく」くらいなら、子どもの横にいながらでも書けるし将来への記録にもなるでしょう。疲れて帰宅した夫にも、こうしたメモや日中の様子の写メなら、お風呂上がりにでも見てもらえるかもしれません。誰にとっても、イメージしやすい話題は聞きやすいものです。昼間の生活を伝えるにしても、エピソード豊かに伝えると楽しんで聞いてもらえるかもしれません。


また何か心配なことがあるのなら、現状と問題点をきっちりと見極める力が必要ですから、場合に応じて、市の相談窓口や、臨床心理士や小児科領域のベテラン専門家に相談されることをおすすめします。最近は市町村やNPO団体が子育てサークルを開いています。また市民新聞などの行事欄を調べると、赤ちゃんと母親が参加できる安い費用のイベントなどもけっこう見つかるものです。時にはそうした場所に顔を出してみると気分が変わって良いかもしれません。