心の不調との付き合い方はまずは受け止めること・・・

あなたの体の不調は自分の体が起こしている現象である。

私たちは、病気になって症状が現れたとき、往々にして、自分とは別の何か得体の知れないものが引き起こしているように認識しがちです。そして、その症状をなんとか排除しようと必死にもがき、いろいろと方策を考え、実践しようとします。しかし、よく考えてみてください。症状は、自分の身体に起きていることであり、ほかの誰でもない、自分自身が体感しているものにほかなりません。そう、症状は紛れもない自分自身そのものなのです。

ただ、そこに得体の知れない恐怖があると、私たちは、それを自分のものと認めることができず、自分以外の何かと判断して排除しようとします。しかしながら、そうすればするほど、自分の心と身体は離れていき、いつしかズレが生じるようになります。自分の心であって、自分ではないような感覚になったり、自分の身体であって、自分のものではないような感覚に陥ったりして、心身に不具合を起こすケースは決して少なくありません。

それを防ぐためには、できるだけ自分が今、感じていることを受け容れ、認めていくこと、そして今、体験していることに焦点を絞り、どんなふうに感じているか、どのような身体感覚があるかをそのまま感じ、認め続けていくことです。私たちは身体に不調や不具合を感じたとき、その感覚をネガティブなものとジャッジメントして認めようとしないばかりか、そもそもなかったように振る舞いがちです。

同じように、心に何か引っかかるものや、嫌な感情、重苦しさなどを感じたとき、その気持ちの悪さや苦しさから早く逃れたい、認めたくない一心で、感じないようにしがちです。そのときは、それで不調、不具合が解消したように錯覚しがちですが、すぐにまた元の状態に戻ってしまうことは、多くの人が体験しているのではないでしょうか。

身体の不調や不具合、心に湧く不安や違和感、重苦しさがそこにあることを認め、それも自分であるととらえ、しっかり感じてあげることが、とても大事です。あなたが感じている心、身体、身体感覚、症状は、ほかの誰のものでもなく、ましてや得体の知れないものでもありません。すべてあなた自身であり、あなたの心や身体が起こしている現象だということをいつも忘れないでいてください。それが、まるごとあなた自身を生きることにつながるのです。