簿記の資格を取りたい、税理士、会計の仕事に就きたい方への記事②

簿記の資格を取りたい、税理士、会計の仕事に就きたい方への記事①の続きの記事です。


公認会計士・税理士を目指される方の勉強方法

会計の専門家である公認会計士・税理士を目指される方は、「簿記」は計算科目として、非常に重要な位置付けになります。企業会計の専門家になるのですから、当然のことです。簿記以外にも、理論科目も含めて複数の科目を数年間勉強する必要がありますが、その中でも簿記は計算科目として確実に得点源になる科目であり、理論科目と異なり正解・不正解が明確な科目ですので、必ず得意科目にする必要があります


<筆者の勉強体験談>

簿記2級に合格後は、すぐに簿記1級に挑戦すべく専門学校に通学しましたが、簿記1級は、「商業簿記」「工業簿記」「原価計算」「会計学」の4科目のボリュームとその難しさに圧倒され、大学2回生で不合格となりました。しかし、当初から目標を「税理士試験の合格」に置いていたため、簿記1級を再度受験するのではなく、税理士試験の勉強を開始しました。


その際、欲張って「簿記論」「財務諸表論」「消費税法」の3科目に挑戦しましたが、あまりのボリュームの多さに、「消費税法」は3ヶ月で脱落し、「簿記論」「財務諸表論」に絞ったものの両方、不合格でした。幸い、8月の税理士試験終了後、すぐに試験日があった11月の簿記1級に再挑戦したところ、合格しました。この時、実はほとんど勉強はしていなかったのですが、「原価計算」のヤマ(予想)が当たった幸運と、税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」で学んだ成果で、商業簿記・会計学が高得点となったことが勝因です。


その後、当時お世話になっていた大学のゼミ(管理会計のゼミ)の教授のすすめもあり、学生や無職で専念して受験する人が多数を占める難関の公認会計士試験の勉強を開始し、1年半の通学で合格できるという専門学校のコースに通学しました。この決断をしたことにより、他の学生と同様に就職活動をして一般の企業に入社する道筋を完全に絶ち、専門学校の自習室を中心に勉強中心の生活をしました。


しかし、結果としては、短答式試験には合格したものの、論文式試験で不合格。その翌年も、同じく論文式試験で不合格となりました。公認会計士試験は、当時は科目別の合格制度もなく、1年1回の試験(短答式・論文式)で合格率約9%の難関試験でした。当時の科目は「簿記論」「財務諸表論」「原価計算」「商法」「監査論」「民法(選択)」「経営学(選択)」の7科目で、非常に幅広く、私立中高大一貫校で、受験慣れしていない私にとって、勉強漬けの毎日は苦痛と忍耐の毎日でした。


しかし、勉強の要領(コツ)や気分転換の必要性は学べたかもしれません。約3年、公認会計士試験の勉強をして合格できなかった要因の1つは「簿記」にありました。簿記1級に合格していて、それなりの自信はあったため、簿記を軽視して、他の理論科目等に勉強の時間配分をおいてしまいました。このような過信の結果として、簿記は受験生の中で人並みレベルには達したものの、得点源にすることができなかったのです。


合格率約9%の試験では、人並みレベルでは合格できないのです。簿記は、毎日トレーニングのように取り組まないと忘れてしまう科目ですし、ケアレスミスをしないレベルにまで到達するには、毎日のように簿記を解く習慣を身に付け、もっと多くの勉強量を費やさなければならなかったのです。