摂食障害の最適な付き合い方は、自分を「受け入れる」こと

摂食障害とそのこころとは?

摂食障害について。一口に摂食障害といっても、拒食症、過食症、過食嘔吐をはじめ数種類に及ぶ症状があり、それぞれ性質が違ってきます。一見、真逆の症状のように見えますが、共通して言えることは月経異常、冷え、むくみ、免疫力低下、血圧異常、肌荒れ、脱毛、酸蝕歯など、それらは健康状態に支障をきたす行為だ、ということ。こころの状態も健康とは言い難いですね。だけど、自分のからだをそこまで追い詰めてまでわかってほしいこころが、ここに存在するのです。


もちろん、そこには社会的要因(痩せていることを良しとする風潮) や遺伝的要素も加わりますが、多くは家庭環境やこうでなければならない等のこだわりが強いなど、完璧主義傾向の方に多く見られる性格に起因することが多いといわれています。過食=満たされない愛情(愛情不足や不満) なんですね。


そして、拒食症。愛情過多のプレッシャーにより(過干渉な周囲に対しての)愛情拒否=これ以上はかまってほしくない、という心理から来るもの。また愛情不足(=辛い・寂しい)を感じ続けることから逃げる(逃避する)ために感情自体(愛情を欲する感情=食欲) を絶ってしまう、という心理から来るもの。


現在進行形の辛い・寂しい感情を切り、そして今まで抑圧してきた感情も一緒に潜在意識(意識できないこころ)の痛みとしてこころの奥底に眠らせ、鍵をかけてしまいます。そうしてこころもからだも全てを閉ざしてしまえば、意識できる感情の中で「辛い」という気持ちが鈍くなるんですね。

でもそれは麻痺させてるだけ。解決したわけではないので、男女関係や対人関係などの問題として今に影響を及ぼすようになります。その影響が過食や拒食を引き起こしてしまう。

どんな自分でも受け止める。次の目標の為に一旦逃げてもいい。

人はいつも、自分にとって最善・最適な方法(ここでは逃げ道)を無意識に選んでるんですよね。それが自分のためでも、他人のためでも、体裁のためだったとしても。そうすることが今の私には一番、と思って行動するわけです。自分の身をただ一生懸命守るために……。そんな今までの自分の守り方がたまたまそうであっただけで、決して悪いことをしてきたわけではない、ということ。


その状況が良い・悪い・正しい・間違ってるなどではなくて自分が生きる上での大切な逃げ場だったということ。そんな大切な逃げ場がせっかく見つかったのなら「こんなことしてる私はダメだな」って否定するのではなく、もう気の済むまで逃げてみるのもいいんじゃないかな、と個人的には思うわけです。


ただし、絶対にどんな状態の自分も「ダメだ」なんて思わないでほしい。むしろ「今の目標を達成させて自分のことを守ろう」と努力してるんだから。それだけ自分を好きになろうとしてるんだから。私ってすごい情熱を持ってるんだ、って認めてあげてほしいのです。自分を責めれば責めるほどその情熱をこころの奥底に沈めてしまいがちになるんですけどね。これをしちゃうと一緒にやる気まで沈めてしまうので、無気力な状態に。


何もしたくない時は、今まで頑張り過ぎた証拠。たくさん休んだり好きなことして“あなたというお花”にたっぷりのお水と栄養をあげてほしいのです。それが行きわたったらもう大丈夫。「あれ? 何でこんなことしてるんだろ?」って思うか、飽きてくるから(笑)。いつか少しでも、現状から抜けたいなって思う瞬間があったら、よく頑張ったね」とまず、ご自身を褒めてあげてください。どんな気持ちも行動も否定しないで許してあげてほしいな、って思います。


自分を守るのにただ一生懸命だっただけのご自身のことを、これ以上責めないであげてほしいのです。そして、その握りしめてしまってる思いを、そっと緩めてあげましょう。「○○でなければ私には価値がナイ」そんな誤解をしていませんか? あなたの代わりは世界中、どこを探しても存在しないのです。それは、あなたは存在するだけで価値がある、ということ。自分に対してのダメ出しは、自分への攻撃と一緒。どんな自分もまるっと認めて、抱きしめてあげてくださいね。