ストレスを感じる原因は五感にあった?ストレスとの上手な付き合い方

体の不調があるとストレスは自然と溜まっていく。

頭が痛い、お腹が痛い、眠れないし、なんだか体調がおかしい。最新機器や血液検査で異常が見つからない身体の不調の場合に、「ストレスですね」という言葉で片付けられて分かりづらいなと思ったことはありませんか?


この「ストレス」というのは、いったいどのようなものかをお伝えします。一般的に「ストレス」とは、「心身に負荷がかかった状態」と考えられています。例えば、ボールに外側から圧力がかかって、形が押しつぶされ、へこんでいる状態をイメージしていただけたら分かりやすいと思います。このとき、ボールが心身、外側からの圧力がストレスになります。


わたしたちは生活の中で「人間関係」「仕事の忙しさ」「気温の変化」といったさまざまな不快な要因(ストレス)によって、心身に負荷がかかる状態にいます。ストレスをまったく感じずに生活することは難しいことです。具体的に、どのようなときにストレスを感じるのかを考えたときに、わたしはストレスというのは無意識に行っている呼吸運動が、できなくなったときに感じるものだと考えます。


わたしたちは、生きるために必要な息を吸って吐いてという呼吸運動を、普段は無意識に行っています。しかし、何かのタイミングで不快なことが心身に降りかかったときに、交感神経が優位になって身体が緊張し、無意識に行っている呼吸運動ができなくなります。つまり、生命を維持する呼吸運動がスムーズに行われなくなった危機に、身体が出すサイン、それがストレスだと考えます。その状態がしばらく続くことで、神経や内臓に負担を常にかけることになり、先ほど述べたような病院で検査を受けても異常が見つからない身体の不調に繋がるのではないでしょうか。


ストレスとは五感で感じるもの。

人間には「音を感じる聴覚」「においを感じる嗅覚」「ものを見る視覚」「ものに触れたときに感じる触覚」「味を感じる味覚」5つの感覚「五感」というのが備わっています。


5つの感覚「五感」

うるさい音を聞くとき

苦手なにおいがするとき

嫌なものを見るとき

嫌なものに触るとき

苦手なものを食べるとき


いずれも、自然な呼吸運動ができなくなってストレスを感じるシチュエーションです。1つ例を挙げてみます。苦手な人が目の前にいます。お酒とタバコで口臭と体臭がきつく、しゃべり方もネチネチして声のトーンも苦手。目の前にいるだけでも苦痛。その上、あなたの洋服を褒めて触ってきました。そしてあなたの苦手な飲み物を「これおいしいから飲んでみて」とすすめて差し出してきます。断れないあなたは、その差し出されたものを一気に飲みほします。


一連の動作のとき、きっとあなたの身体は緊張してスムーズな呼吸もできていないはずです。苦手な人が目の前からいなくなった後に、「ふーっ」と大きく息を吐きだして、通常の呼吸運動を再開させるのではないでしょうか。極端な例になりましたが五感がストレスを感じるというのはこのようなものです。以上のことからもストレスとは五感で感じるものであり、自然な呼吸運動がしづらい状況に起こるものと理解してもらえれば、分かりやすいでしょう。


五感の中でも特に「嗅覚」の不快感だけは少し他の感覚と違って注意をしてください。嫌なものは目をそらして見ないようにすればいい。聞きたくない音は聞かない工夫をすればいい。嫌な触感は触らなければいい。苦手な味覚は避ければいい。しかし、においを嗅ぐ嗅覚だけは、身体に空気を吸い込む動作ですし、呼吸に直結する感覚なので避けることができません。呼吸をしない、呼吸を止めるということは生命活動の終わりを意味するわけですから、嗅覚のストレスには気をつけてください。