男女の思考の違いは明確だった。ビジネスで特に気を付けたいこと。

「男女の考え方は違う」と気付くこととで理解できる

男性は女性のことが理解できず、女性は男性にイライラする……。私の周りでもよく聞かれる男女の考え方のすれ違い。「男性と女性は別の生き物」と言われますが、いったい何が違うのでしょうか?


男性は会話の中で結論を求める人が多いのに対し、女性は共感を求めると言われています。その理由はどこにあるのでしょうか? 大昔、男性は遠くまで狩りに出て獲物を捕り、女性は家に残って野菜を育てたり子育てをする、という明確な役割分担ができていました。男性は獲物に出会うと即座の判断を求められます。躊躇していると命に関わります。そして、獲物を捕り、おなかを空かせて待っている家族に食べ物を持ち帰るという結果が求められます。


一方、女性は同じ場所で安全に暮らすために、たくさんの情報を得ることが大切になります。「台風が来るよ」「あっちにおいしい木の実が成ってたよ」などコミュニティを作って周りの人との情報交換をすることが、自分や家族の命を守ることにつながります。大昔の役割の違いが、DNAとして脈々と受け継がれ、いまでも無意識の男女の考え方の差になっています。


例えば、初めて会う人ばかりのパーティーに参加した時の対応にはどのような差があるのでしょうか? 男性の関心の第一は「自分の仕事に役立つ人が集まるのか?」となりますが、女性は「気があう人がいるかしら? 自分だけ浮かないかな?」という点です。もちろん個人差があり、また立場や状況によっても違いがあります。


概してパーティーで、女性は友達になれる人と仲良くなり、男性はビジネスにプラスになる人と親しくなると言われます。2時間程度のパーティーが終わる頃には女性は「今度一緒にランチ行きましょう! いいお店があるの」と旧知の仲のようにすっかり打ち解けていますが、男性は名刺交換くらいで、誰とも私語を交わすことなく帰ることも珍しくありません。もちろん、男女全員に当てはまるものではありませんし、女性の男性化、男性の女性化で逆のパターンも珍しくはありませんが、概ね女性はコミュニケーションが得意で男性は苦手と言われています。

ビジネスシーンこそ、要注意!!女性はコミュニティを大切にします。

ビジネスにおいても無意識にこのような特性が働くことがあります。例えば、新しく管理職になった男性の方から「部下を男女分け隔てなく扱っているのに、男性と女性でモチベーションが違う。どうしたら女性社員と上手くやっていけるかわからない」というお悩みを度々いただきます。


男性上司から、女性社員とのコミュニケーションについてのご相談は多いのですが、逆は少ないのも特徴的です。やはり現代もコミュニケーションは女性の方が得意なようです。男性は無意識に相手と自分の勝ち負けを決め、女性はコミュニティを作ろうとする


お互いにこのような脳の特徴を知っていたら、「なんでそんなことを言うかわからない」というトラブルは少し解消するのではないでしょうか? どちらが正しいかではなく、どうしたらお互いの良さを活かして協力できるかを考えるといい人間関係ができ、仕事の効率も上がります。


男性上司向けの研修で時々使う例ですが、「あなたは取引先でお菓子をひとつもらいました。会社に帰って、『Aさん、いつもがんばってるからこれあげるよ』とデスクに戻って新入社員のAさんにお菓子をあげました。Aさんは4月に入社した新入社員で、課長であるあなたは励ましのつもりでの行動です。Aさんはちょっと困ったように見えましたが、照れているのかなと気に留めませんでした。でも、次の日からなんだか部下の女子社員の態度がよそよそしい気がします。さて、何がいけなかったのでしょうか?」さて、どこがいけなかったと思いますか?


男性の答えは毎回「Aさんひとりにあげたから」と言うのが圧倒的ですが、実は女性のポイントは違うところにあります。女性が思うポイントはお菓子をあげることに理由がついていることなんですね。

「いつもがんばってるから」と理由を付けると「私はがんばってないの?」とか「なによ! 私の方ががんばってるのに、部長は分かってないわ」となるんです。Aさんは先輩達のそんな空気を感じ、「部長は余計なことをして! 私が先輩ににらまれるんだから!」とありがたい気持ちより、迷惑に感じてしまいます。では、どうしたらよかったでしょうか?


こっそり自分で食べちゃう? 甘党の方ならそれもいい解決法かもしれませんね。でも、事務所であげるのなら、「取引先でもらったけど、ひとつしかないからじゃんけんでもして」と女性達に分け方を委ねることです。


先程も書きましたが、女性はコミュニティを大切にするので、出すぎず遅れすぎずを良しとしています。公平性が大事です。そこに波風を立てる人は敵と見なされてしまいかねません。男性管理職の方はご注意ください。