女性ホルモン、自律神経の乱れは誰でも起こる?情緒不安定になったときの心構え

女性の心に吹き付ける風とは?女性ホルモンと自立神経のバランスとは。

人間の身体は心と密接に関わり合っています。そのために、心の状態が身体に反映される時もあれば、身体の状態が心に反映される場合もあるように、表裏一体の関係を保っています。そして、その心と身体に指令を出しているのは、脳という司令塔です。


脳につながる神経は、中枢神経と末梢神経、大きくふたつで成り立っています。身体が受けた刺激は神経を経由して脳へ伝わり、また脳で感じたことは神経を通して身体にフィードバックされます。つまり脳は、心と身体をコントロールできるとても重要な中枢的な存在になってきます。そして、それよりもっと重要なことは、人は地球上全ての生物の中でも前頭前野が発達しているため、考える力が備わっているといわれています。


そのため外部から受けた刺激を脳で処理する時、各個人の考え方、心の持ち方次第で心身に与える影響が大きく変わってきます。女性は、この世に女性として生を受けてから人生を全うする最期まで「常に女性らしく美しくありたい」という気持ちを持ちながら、その時々で自分の心を変化させて戦っています。


だから、心と身体が密接に関わっている体内環境(変化に伴って異物から身体を守る免疫系・ホルモンの分泌を司る内分泌系・身体の働きを調整する自律神経系)が、年を重ねるごとに不安定になりやすいのです。実際、女性の身体は女性ホルモンが優位に働いていますが、実は男性ホルモンも存在します。

ストレスにさらされてしまうと、自律神経が乱れて情緒不安定に。

そのため、女性が常にストレスにさらされてしまうと免疫機能が低下し、自律神経のバランスが悪くなるだけでなく、心身が戦闘態勢の状態を維持するため男性ホルモン優位の体質に変化してしまいます。また、加齢に伴い女性ホルモンの分泌自体も減少するのでなおさらです。


だからこそ、女性は、年を重ねても「少なくとも外見だけは、女性らしく美しく見せたい」という気持ちがあるのではないでしょうか。実際、女性が大人になるまでは女の子として可愛らしく、そして異性を意識し始める頃から女性らしい美しさを追い求めて生活できますが、成人して社会人として仕事をするようになると女性でありながら男性的な部分を発揮せざるをえなくなってきます


そして、社会生活の中でのバランスがようやく上手く保てるようになる頃、結婚をすることで女性の持つ役割が一気に増え、女性的な部分と男性的な部分のバランスを保つのが難しくなります


美しくありたいと思う『女』、夫を支える『妻』、子供ができれば『母親』、仕事を継続していれば『男』、義父母の存在があれば『嫁』、そして家族という組織をひとつにまとめ上げなければならない『経営者』として、まるで一人二役でも三役でも演じる女優さんのように一瞬で心の持ち方を切り替えるバランス感覚が必要になってくると思います。


そんな時、女性の心の健康状態はとても重要になってきます。女性は同時に何役でもこなせる能力が男性よりも長けてはいます。ですが、身体と同じように心も風邪を引いてしまう時があります。それは、どんなに若くて健康な女性でも、心には常に色々な風が吹き付けられているからです。これを仏教では『八風』というようです。


『八風』とは・・・

ひとつめは『利』の風:やること全てが上手くいく利益を生ずる風です。

ふたつめは『衰』の風:何をやっても上手くいかない風です。

みっつめは『毀』の風:他人から攻撃される風です。

よっつめは『誉』の風:人から褒められる風です。

いつつめは『称』の風:公に称賛される風です。

むっつめは『譏』の風:人に面と向かって非難される風です。

ななつめは『苦』の風:自分が逆境にたたされる風です。

やっつめは『楽』の風:順風満帆に物事が進む風です。

これらは、人の心を大きく揺さぶります。つまり、人は楽しく喜び過ぎた時、有頂天になり他人を馬鹿にする傾向にあります。また、死にたいほど苦しくてつらくなった時は、人生を悲観し落ち込む傾向に陥りやすく、そして、怒りの度が過ぎれば、人を攻撃しようとする心の風邪(心の弱さ)を引いてしまいます。しかし、心の風邪には身体の風邪薬のように処方薬があるわけではありません。そのため、行き場のない感情が身体を蝕んでしまうこともあります。


そんな中でも周囲の人の協力や優しさに救われ、教えられる機会が私自身たくさんあります。そして、色々な人や本との出会いで自分の心の軸をしっかりと持つことが大切だと思います。その中でも特にみっつの心の軸、『慈愛の心』、『耐え忍ぶ心』、『許す心』は誰もがいつの時代も心に留めておくことができるものではないでしょうか。


女性は生命を生み出せる寛容な心と身体を持った生き物です。一つひとつの問題に対して逃げずに正面から真摯に向き合えば、いびつだった心模様もだんだん角が取れ円となり「和」になっていくのだと信じています。誰も最初からベテランの女優さんにはなれないのです。