自分らしさとは何かを改めて考えてみる。自分らしくとは何か。

迷ったときには考え過ぎず、自分の心の声を素直に聞いてみる。

卒業後の就職先を選ぼうとしたとき。条件や仕事内容、その会社が取り扱う商品のこと、人間関係、長く働くにあたって考えられることなど具体的な要素や大切なことはたくさんあるのに、「何をどう選んだらいいのか」ということすらわからず、頭を悩ませ考え込んでいたわたし。気がついたら申告期限が来ていました。


慌てますよね。結局いくら考えてもその答えは出ず、「えーいっ!」という勢いで決めた結果、いい方向に転じたのですが、いつもそううまくはいきません。ただ、「えーいっ!」の勢いと共にやっていたことがありました。


「本当に欲しいのは?」「一番したいことは?」と自分自身に何となく問いかけていたこと。問いかけると同時に、何となくしっくりくるものを選んでいました。複雑に考え過ぎず、自分の心や体に聞いてみる。一番素直な声が聞こえるはずです。素直に出した答えは、自分を動かす大きな原動力となりました。


わたしの場合この時ばかりでなく、その後も迷った挙げ句に選んだ結果が好転に結び付いたと思っています。たとえそれが端から見ると、不運と見えるようなことであってもです。なぜなら、運がいいとか悪いとかということではなく、いずれも素直な気持ちで選んだものだから。もちろん選んだあと思い通りに進まなかったこともありますが、自分で決めたことだから納得がいきます。納得したら次に進めばいいんです。

『自分らしさ』は自分だけではわからない。

昔から「おとなしく控えめ、落ち着いてしっかりしている、冷静」というような大人びた印象を持たれていたことで、少しずつ、「わたしはそういう人間なんだ」と決めつけていたところがありました。その反面、そのように印象づけられてしまうことに抵抗もあり、「でもね、そうじゃない。頼りたいのはわたし。わたしだって甘えたい」という思いをぶつけたこともあります。


それでも他人は冗談と捉えるのでしょうか。わたしのことを、「いやいや、お姉さんのようにしっかりしている、頼りになる」と評価する。このギャップに悩むことも多くありました。わたしに対する周囲の人の思い込みや、その枠から外れたいと思いながらも本当の自分を表現できていないと感じるもどかしさ。いつの間にか、「自分らしさって何だろう」と考えるようになってしまいました。


ただ、そのギャップにもがきながらも気がつき始めたことは、どちらの自分も自分には違いないということ。内側の自分も外側の自分も、自分が作り上げたもの。ロボットのように誰かに作られて、「あなたはこんな人間です」と、レッテルを貼られて世に出てきたわけではないのですから。誰かに決められることでもなく、自分で決めつけることでもない。内面の自分だけを『本当の自分』とか『自分らしい』と言いきってしまうと、ちょっとしんどいと気づき始めました。


「わたしはこういう人間でありたいのに、なぜ他人からはこんな風に見られるんだろう」それは、自分が気づいていないだけのことであり、知らず知らずのうちに相手にそのように見せる態度や行動、言動、仕草や表情をしているということにも気がつきました。自分が作り出している状態です。

年を追うごとに環境も変わり、出会う人から多くの影響を受けながら人は成長していきます。一生涯ずっと同じ人間ではなく、『自分らしさ』も変わっていっているんですね。


ではどうしたら他者から見える自分を素直に受け入れ、『自分らしさ』に上書きすることができるのか……先を見るばかりでな「振り返る」ということがとても大切です。そして、決して振り返ったままにならないで、必ず現在で受け止め直したあと未来に目を向ける。たくさんの気づきが答えを導き出してくれることと思います。


参考としてわたしのやり方をご紹介します。自分に都合のいいような受け止め方ですが、それを繰り返してきたことでポジティブ思考になれた自分の『作り替え作業』の仕方です。「自分が知っている自分」をそのまま表現するだけでは、単なるわがままになってしまいます。「他人が見る自分」も認め、合わせて表現できてこそ自分らしさが引き立つのではないでしょうか。それができたなら、結構楽に生きられるかもしれませんね。