やる気のない社員はどうしたら働いてくれるようになるのか?働きアリの法則とは?

働く人と働かない人はある一定の割合で出てきてしまう。

どこの会社でも、「あいつは何でも積極的に取り組んで成果を上げてくれるし、人が嫌がることでも何でもやってくれるから助かるよ」という人もいれば、「いつもサボってばかりで、どうしようもないよ」という、小学校の掃除の時間の私のような人もいます。


それならば「サボるやつはクビにして、よく働く人を採用すればいい」と考えるのは当たり前ですよね。ところが、実際にそうすると、普通に働いていた六割の人の中から、サボる人が出てきてしまうといわれています。何でも積極的にやってくれていた(小学校の掃除時間の和子ちゃんのような)人は、「なんで、いつも私ばかりがやらなきゃならないの!」ということになって、和子ちゃんの場合は、先生に「岡部君は、サボってばかりです」と告げ口、ではなく報告をすることになるのです。


でも、大人になった敏腕OLの和子ちゃんの場合のように、「自分は、何のために仕事をしているのか?」と悩みだして「私、疲れました」などと言い出したりしたら一大事です。和子ちゃんが怒って帰ってしまい、掃除をする人がいなくなると、サボっていた私もしぶしぶ働き始めることになります。


そもそも、悪いことをして目立ちたかっただけの私は、「岡部君、今日はちゃんと掃除しているね」と先生にほめられたりするとうれしくなって、明日も掃除を頑張ります、子どもですから。同じように、三流サラリーマンの岡部君も、やるときはやるんです。

働きアリの法則とはよく働くのは全体の二割、働かない働きアリが二割、その他六割。人間の社会でも同様の現象が起こる。

働きアリの法則をご存じでしょうか。働きアリのうち、よく働くのは全体の二割、働かない働きアリが二割、その他が(というのは、普通に働く働きアリが残りの)六割だそうです。働く二割を巣から除いてやると、他のアリがよく働きだし、反対に働かない働きアリを除くと、他のアリが働かなくなってしまうそうで、結局、二対六対二の割合は変わらないそうです。


そこで働く働きアリだけをコンピューター上でシミュレーション(実際のアリの巣で実験しようとすると、二対六対二になってしまう)してみたら、働き疲れて巣が崩壊してしまったそうです。働きアリが、「働かなくちゃ」と働き始める、一人(一匹)あたりの仕事量(閾値)があって、それが個体ごとに違っているということだそうです。この閾値が低いアリ(和子ちゃん) が、よく働く働きアリで、高いアリが(私)が、働かない働きアリになります。


個々の働きアリの閾値が違うので、働く働きアリ(和子ちゃん)が疲れたり減少したりしたときには、働かない働きアリ(私)が自分の出番とばかり働き出します。こうして、巣全体が維持されていくそうです。Wikipedia『働きアリの法則』https://ja.wikipedia.org/ 2016年6月19 日15 時確認


人間の世界に戻りましょう。会社にとって、優秀な人は大事ですが、働かない人も会社という組織を構成する大事な要素であることを気づかせてくれます。そうはいっても、いつかは働いてくれるだろうなんて、のんきに「岡部君、働かなくていいんだよ」などという社長はいません。では、働かない岡部君を働かせるのにはどうしたらいいのでしょうか。


医療用の靴下開発で好業績を維持している、靴下会社のS社長の言葉をご紹介します。他社に真似できない高品質の製品を生産するために、人事管理で気をつけている点についての質問への答えです。「特にありません。ただし、いつも適度に仕事があるように、私は営業に努めています。仕事量が多くなると、職場に緊張感が出てきますし、工夫が生まれ、コミュニケーションもよくなると思います。仕事がないときは、従業員同士のトラブルが多かったように思います


なるほど! 仕事量が多くなると、閾値の高い岡部君も、自分の出番と張り切りますので、会社全体の効率がアップする好循環が生まれるというわけです。やはり優秀な働き者が多くいてくれる方がいいに決まっていますよね。あくまでも、働かない人も働く人も働きたくなる会社であるためには、やはり一定の緊張感が醸成されることが重要ということですね。