子どもを伸ばす親の子どもの短所への考え方と接し方

子どもの「チカラ」をどんなふうに使っていこうか。欠点だといわれるところも、きっとだれかの助けになると信じる。

「うちの子は幼稚園でも1人で遊んでいて、引っ込み思案。もっとお友だちの輪の中に、自分から ガンガン入っていってほしいのに」 「うちの子は曲がったことが嫌いみたいで、何かあるとすぐに人にちょっかいをかけて、手が出るの」 「うちの子はやることが遅くて、見ていてもどかしくなるんです。もっとテキパキ要領よく動いて ほしいわ」 こんな声はお母さん同士が集まると、あちこちで聞こえてきます。


わが子の「ネガティブリスト」 をぎゅっと握りしめていることが多いですよね。 「まだまだ足りない」「もっとがんばれ」と言いたくなってしまう、そんな面をたくさん見つけて話 しています。 でも、長所と短所は「表裏一体」といいますよね? 「引っ込み思案」というといい意味で使われないかもしれませんが、「慎重に物事を見ることができ る」という側面もあります。 「すぐに人にちょっかいをかける」というのも、思い立ったらすぐに行動できる、決断力のある人 かもしれません。 「やることが遅い」というのは、おおらかで慎重で、熟考する人かもしれません。


自分より先の人やまわりをよく観察していて、そこから学ぶことができるチカラを持っているのかもしれません。 わたしたち親は、子どもの気になる面を見つけると、どうしてもそれを「直さなくては!」「表に 出ることのないように、なくしてしまわなければ!」と焦ってしまうことがあります。もちろんそ れは、わが子がみんなのなかで、仲良く幸せに暮らしてほしいと願うからです。


でも、親が追いつめられてそれをマイナスとして伝えていくと、子どもの勇気がくじかれていく ことがあります。子どもに「こんな自分じゃダメなんだ」「どうしても直せない」「どうせ自分なん か、どれだけ言われたってできやしない」と伝わってしまうことが多いからです。 そんな時は、まずは大人がその特性の「良い面」「使える面」を見ていくことで、認めやすく、勇気づけやすくなります。

ネガティブの裏側にはポジティブがある!そのチカラをどう伸ばすのかが親の仕事。

物事には、必ず「良い側面」も存在します。「良い」というか「役に立つ面」でしょうか。 そして、そのチカラをどうやって「人の役に立てるように伸ばしていくか」をサポートできたら いいなと思っています。


「いつも1人で引っ込み思案」といわれる特性は、自分の世界を大切に持っていて、その特性を生 かして、自分の好きな分野で専門家になるかもしれないですし、「人にすぐちょっかいをかける」特 性は、決断力のある意志のはっきりした、行動力のある頼れるリーダーになるかもしれません。


きっとどんな特性も、使い道を間違えれば人に迷惑をかけたり、本人にとっても不便なものにな りますが、どんなふうに生かしていくかという使い道を考えて、プラスの方向で使えるように伝えていけば、子どもの勇気をくじかずに「良いところ」として子どもが捉えていけるのではないかと 思っています。


子どもは粗削りで、極端な言葉や行動が多くてびっくりすることも多々ありますが、どんな時で も持っているチカラをプラスとして生かせないか、どこでなら役に立つのか、どんな時に発揮でき るのか、そんな「使い方」を一緒に探していけたら、一見マイナス面だったとしても、子どもが自分を勇気づけられるものに変えていけるのではないかと思っています。