建築家に頼んだときにどれぐらいで家が建つの?

建築家の仕事〈出会い―設計〉

もし、実際に建築家に依頼したとしたなら、どのような流れで計画は進んでいくのか。

当社の場合だが、簡単に説明してみたいと思う。

ここからの資料は、金額なども入っているが、

「家を建てたい人の役に立つなら」と、気持ちよく掲載を了承してくれたものだ。

勇気あるクライアント(笑)から連絡があれば、まずは「雑談程度でよいので気軽に遊びに来てください」と伝える。

初めての連絡は、メールによる問い合わせと電話によるものが半々くらいだろうか。

初期相談の段階では、名前くらいは伺うが、連絡先などは聞かないようにしている。

初期段階においてある程度の匿名性は大事なことだと思うし、

気楽に断れる状況を作っておいたほうが、本心で話しやすいと思うからだ。

家を建てるのに平均1年3ヵ月程かかっている

打合せ回数は少なくて30回、多い計画では60回ということもあった。

お互いが求め合わない限り、計画が上手くいくことはないと思っている。

相談に来てみたがもうひとつ合わない、という場合もあるだろうし、

私も、お互いが幸せにならないと感じたらきっぱりとお断りする。

クライアントの幸せを実現し、家族に幸せになっていただき、その景色を社会に発表させてもらう。

そして共感してくれた人からオファーがある。幸せが輪となり繋がっていくことに意味があると考えている。

どこへ買い物に行っても「無料で会員になれますが」と登録、登録、登録。

契約したいと思えば、自ら「連絡先をお伝えしますね」と言ってくれるものだ。

話を設計の流れに戻すと、2、3回の打合せで、初期情報シートと呼んでいる資料をまとめる。

そして、企画の提案に進むのだが、ここで図面、模型、設計料の見積り、工事金額の概算を伝え、契約の意志を確認する。

もし契約に至らなかった場合、それまでの費用は無料。

その際のお願いはひとつだけで、提出した資料はコピーも含めて全て返却くださいと伝える。

「進みましょう」となった場合、基本設計を詰めていく。

建物の規模にもよるが、基本設計とは100分の1程度の図面を指し、

実施設計はそれぞれの構成が分かる50分の1以上の詳細な図面である。

基本図面は、チラシに入っている間取り図程度のもの、実施設計はその倍の精度の図面と言えば伝わるだろうか。

実施設計が終わると、いよいよ競争見積りに入る。

そこからどうやって金額を合わせていくかには、今までも随分腐心してきた。