心理セラピストは相手の心にポジティブな言葉を伝えるのが仕事。

「ポジティブメッセージ」

私は、現在ライフスタイル心理セラピストをしていますが、

夫が経営するITサービス会社にてウェブプランナーとしても活動しています。

今では、ほとんどの業務を社員にお任せしています。

このウェブ制作のプランニング部分では、お客さまの業務内容やその業務にかける想いや伝えたいことなどをお聞きする作業、

いわゆるヒアリング作業がとても重要となります。

その後、デザインコンセプトの方向性を決めたり、ウェブの内部に構築する業務を管理したり

ウェブを更新するためのシステム開発の設計をしたりする訳ですが、ヒアリング作業にはとても時間をかけています。

それは、お客さまの過去(歴史)から、

現在、そして未来までをイメージの枠を広げながらお聞きするため、比較的長い時間が必要となってくるからです。

お客さまから、

「えり子さんのヒアリングの仕方って、他のウェブ業者とは何か違いますね。他の業者の方は、そこまで聞いてくれません。

たいていは、どんなページが必要なのか?サービスのメニューには何があるのか?会社概要と沿革を聞かれて終わりです。

でも、えり子さんの場合は、弊社がどうしてこの仕事を始めたのか?どんな想いがあるのか?

お客さまにどんな風になってもらいたいのか?ロゴマークやキャラクターができるまでの経緯や込められた想い。

そこまで話を聞いてくれるところも少ないし、

他にも何かはわからないけれど、何かが違います」と、このようなお話を数名の方から頂いたことがあります。

これは実は私が心理療法を学び、心理セラピストとして活動を始めてから顕著に現れてきた事柄でもあります。

その理由は心理セラピストとして、私の人から話を聞くスタンスが変わったことにあります。

心理セラピストモード

今でもこれは自分でもとても感じるのですが、心理セラピストモードになっている時と、

私自身がリラックスして会話をしている時とでは、私自身の聞くスタンスが変化しています。

リラックスしている時は会話のタイミングをあまり意識していません。話したい時に話し、

聞きたくない話は聞きません(とても我がままモードになっているようです)。

それが、心理セラピストモードになっている時は、相手の話を一言一句漏らすまいという気持ちと、

相手に共感しようとするモードに意識を向けています。

この共感モードで相手の話を聞いていると相手の気持ちが本当によく理解できます。

私がこの共感モードに入っている時は特に、相槌のポイントとして、

相手を認め褒めることや伝えることをとても頻繁にしているようです。

これは、気づきの呼び水効果の言葉として、

問題解決心理セラピーや子どもの教育の現場でもこのような言葉かけが行われています。

例えばこのような言葉かけを子育ての現場である家庭で両親が子どもたちに対して使ってあげると、

子どもたちは「自信の呼び水」を与えられ、安心して自立し成長していくことができます。

子どもたちは、学校や塾で知らず知らずのうちにストレスを抱えていることも多く、

そうすると自分自身に対する自信をも知らず知らずのうちにすり減らしていることも少なくありません。

そうした時に親や家族が子どもたちにコンプリメントな言葉かけをしていくことで、

自分自身の中にあった「自分を信じる力」を思い出していくのです。

この言葉かけの方法にはいくつかの注意ポイントがあります。

・事実だけを素直に率直に褒め伝える(嘘はNG)。

・○○してくれて嬉しい。成績が良くなった……など相手を操るような褒め方はNG。

(テストで100点取れたからすごいね。1位を取れたからすごいね)など。

・相手の良さを伝える。

・自分自身が感じた気持ちを素直に伝える(すごいと感じた。嬉しいなど)。

・第三者から褒められていたことを伝える。

(お父さんが、○○君のサッカーが上手だと褒めていたよ~)

自分の笑顔は自分では見られないように、自分の良さは、自分では気づけないものです。

それを良さとして伝えることで、相手の心に響きやすいのです。

子育ての現場だけではなく職場環境や夫婦間や親子間の改善にも期待できる言葉かけです。

職場環境では「君は、細やかな気配りができるとても素晴らしい人だと、○○君から聞いたよ」と、

できればその場にいなかった本人の良い話題を相手に伝えることで、

本人が知らなかった良さに気づくことができ、嬉しいものです。

その「伝える」という行為が良いエネルギーの循環を生むのです。

家庭でも夫婦で子どもの話をする時に「○○君が、お父さんのことをすごいって言っていたわよ」などと、

小さな会話から、話を大きく広げて(嘘ではなく)会話をしてみましょう。

この良さを伝えるという言葉かけを私はポジティブメッセージと言っています。

褒めるという言葉とも少しニュアンスに違いがあり、

良さを伝えるという意味で褒めかけ(言葉かけをする)言葉としています。

私はこうした方法を心理セラピストとしてのスキルアップを通して次第に身につけていきました。

これが、ウェブ制作のプランニングの時にとても役に立ったのです。

日本人は謙虚なことが美徳とされてきた文化背景から、

「いえいえ、うちには誇れるものは何もありませんから」「うちはただの工場ですから」と、

自社のことをお話しされる時に「何もない」から始まるお客さまが意外と多いのです。

こんな時にこのポジティブメッセージのスキルがとても役立ちました。

そこで意識を向けるのはお客さまの素晴らしい要素です。

アンテナを張りめぐらし探す

そうするとたくさん見つかってきます。

「30年間も事業が続いているんですね。すごいですね。何か続けてこられた秘訣はありますか?」

「三代も続けられたお店なのですね?お祖父さまから受け継いだものはどんなものがあるのですか?」

「この形、とても綺麗ですね。この形にするまでにたくさんの工夫があったのでしょうね」など、

こんな言葉が呼び水となって、

「そうなんだよーー。実はね、この形になるまでに8回も失敗していてね……」と、

そこからまたお話をたくさんお聞きすることができます。

このような会話のスキルは、相手の可能性を引き出すことにつながっています。

心理セラピーでもこのような言葉かけをしていくことで、「自信の呼び水作用」になるシーンがたくさんありました。

この領域は、心理セラピーというよりもコーチングに近い要素かもしれません。