取引先との付き合いのポイントは飽きさせないこと。

日々の会社生活はすべてが商い

りょうすけは、「商いは、飽きない」って言葉を知ってる?

オレが初めて「商いは、飽きない」って言葉を聞いたとき、「ああ、なるほどねえ……」って腑に落ちる思いだった。

今まで疑問に思っていて胸につかえていたものがすうっと消えていく感じを味わったんだ。

というのも、

・ なんで自営業を営む人たちって朝から晩まで働きっぱなしなのに何十年も事業を続けられるんだろうか?

・ すっごく儲かっているとは思わないお店でも、なんで店主は休まず働き続けられるんだ?

・ 自分が好きなものを自分のお店で売ることだけで、何年も働くモチベーションになるものだろうか?

自営業の人たちってすごいなあと思っていたんだ。それまでのオレは自営業を営む人たちの動機というものが

「自分のやりたいこと、好きなことだからやれている」だけだと思っていたから。

でも実は、違うんだよね、動機がね……。

自分自身のやりたいことだけではなく、自営業という商いをやっている限りそこには必ず取引先という相手があってのこと。

その相手と日々接して、会話して、「儲かりまっか? ぼちぼちでんなぁ~」を繰り返す。

それが楽しいんだろうし、それこそが最高のモチベーションになっているんじゃないだろうか。

「商いは、飽きない」とは、この解釈が一般的なんだろうけど、最近は別の解釈もひらめいたんだ。

「商いは、相手にも飽きさせないようにすること」なんじゃないかってね……。

商いをやっている限りは取引先と日々の関わりがあるのと同時に、

お客さまが来店され、物を買っていかれたりサービスを受けていかれる。

最終的にはお客さまに対価を支払っていただいて、はじめて自分のお店の商売が成り立つ。

まずはそのようなお客さまがいて、かつウチのお店に来ていただいてこそ成り立つのが商いだよね。

他のお店で商品を買われたりしたら、当たり前だけどウチには対価は入ってこない。

よく考えてみれば、結構シビアな世界だよね。

お客さまありきでの商売。こう考えると、お客さまに飽きられて、他のお店に行かれては大変だよね!?

「商いは、相手が飽きないようにすること」だと改めて思い直したんだ。

じゃあどうしたらいいとりょうすけは思う?

他のお店では得られないようなものを扱ったり、格別なサービスを提供するとか。

もしくは、店主である「自分の顔で商売する!」ことだって悪くはないと思うよ。

それこそ、他の店には絶対にないウチの店の優位性だからね。

自営業を営んでいたウチのおばあさんの赤ちょうちんの飲み屋だって、毎日メニューにはないツマミを出していたよ。

それは仕込みのネタの関係や自分が作れるものでという事情もあるけど、変わり種を提供するという姿勢。

それと、おばあさんのキャラクターがお客さまを飽きさせない工夫。

何十年も会社生活をしていると、会社生活が当たり前のように思えてくるよね。

会社へ行くのも当たり前、会社が存在しているのも当たり前、会社の同僚や上司がいるのも当たり前、

日々の業務も当たり前、そうして一日が終わっていくのも当たり前……。

そんな毎日なのに、よく繰り返してやれているよね?

好きなことが仕事になっているの?いやいや、正直好きな仕事だけをやっているとは言い切れないけどさ……。

そんなんでよく仕事が続けられてるねぇ……。これってある意味すごいことだよね。

そんなとき、「商いは、飽きない」の心をちょっとだけ取り入れてみたらどうだろうか?

それも、「商いは、相手が飽きないようにすること」の解釈の方を試しにね。

日常生活でもこんなことができると思わない?

・ 資料の提出のとき、毎回同じフォーマットではなく新フォーマットでも作って出してみる

・ いつもは期限ギリギリで提出物を出していたのを1日前に提出してみる

・ 提供する際にメールで送るだけではなく、電話や口頭で一言添えて感想を伺ってみる

・ この資料がどんな効果があったのか、結果を教えてくださいねと一言添えてみる

・ 関連すると思われる資料を参考までにとファイル添付してみる

どれもちょっとした工夫だよね。

もう一歩相手に踏み込んでみる努力。それだけでも、相手からしてみたら嬉しいものだと思うよ。

自分が飽きないためにも、まずは相手を飽きさせない工夫が先なんじゃないだろうか?

こちらが欲しいものを先に相手に提供する。

その姿勢があれば、相手にもこちらの好意が伝わるし、相手も何かを返したくなる気持ちがきっと芽生えてくるはず。

人間には、何かを受けたらそれに応じたいという、「返報性」という意識が備わっているんだそうだよ。

デパ地下で試食をしたら、なにか買わなくてはいけなくなるあの感覚ね。

こちらから手を差し出しても相手から思っていたような反応がないなら、こちらからの提供がまだ少ないのか、

それとも相手が求めているものを提供できていないのかも。そうしたら、もっともっと相手に向き合ってみようよ。

最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるけど、その一歩が踏み出せたら意外と次の一歩は楽に出せるようになるものだよ。

矢沢永吉さんがある対談番組でこんなことを言っていた。

ステージパフォーマンスに、毎回新しいことを取り入れていることに対して、

「自分が飽きたくないんだよね。ドキドキ、ワクワクを常に追い求め続けるため、新しい扉を開ける必要があるんだ」と……。

相手に飽きさせない工夫を自らの行動で示しているんだね。カッコイイ……。

けんにぃからの今日のアドバイス

相手を飽きさせない工夫を自分の方からしてみる。