働き方の多様化を理解する!終身雇用制度や年功序列制度は時代とともに変わる。

雇われて働く人が増加

日本国内での働き方は1950年代までは、農業や漁業などの第一次産業で働く人が全産業の半分を占めていました。

仕事をしている人に占める自営業者、家族従業者の割合も半数を超えており、会社に雇われて働く人よりも、

家族が一緒になって仕事をするスタイルが多い時代でした。

一つ屋根の下で生活する人数も多く、おじいちゃんやおばあちゃん、叔父や叔母も一緒に暮らし、

子どもは周りの大人が働く姿を毎日見ながら生活していました。

その後、東京オリンピックや大阪万博などの影響もあって高度経済成長期に入り、

1960年代以降になると、自営業よりも、雇われて働く人が多くなっていきます。

現在では、働く人の9割近くが雇われて働いています。自営業者が多かった頃は、

親から仕事を学び、受け継ぎ、ともに働いていたため、

働くことに対する価値観は家庭内である程度近いものがありました。

しかし、雇用者が多くなり、雇用者が雇用者を育てる家庭が増えたため、

家庭内で職業観のギャップが大きくなってきているのが現在です。

働き方の多様化

入社したら定年までその会社で働き続ける終身雇用制度や、働いている年数やその人の年齢に応じて

役職や賃金が上がっていく年功序列制度は時代とともに変わってきています。

企業の業績悪化に伴う人員整理や人件費の削減、1999年に労働者派遣法が改正されたことなどが影響し、

正社員ではなく、契約社員や派遣社員など、働く期間が限定されている条件で働く、

いわゆる非正規労働者の割合が急速に増えています(2015年平均で雇用者の37・5パーセント)。

賃金においては、年齢や経験年数ではなく、仕事の内容や職場での立場・役割によって決定される職能給や、

業績に応じた成果報酬制が導入されてきています。

同一労働同一賃金はなかなか実現されず、同じ仕事をしていても雇用形態の違いからもらえる賃金には格差があるのが現状です。

このような変化から、職場では、様々な立場、働き方をしている人たちが集まるようになり、

仕事に対する意識や価値観の違った者同士が一緒に働く環境が増えてきています。