戦略とはなんなのか?戦術との違いって何?

もともとは軍事用語

「戦略と戦術は何が違うのですか?」という質問をよくされる。

戦略と似た言葉で使われる戦術と混同しないように違いを押さえておこう。

軍事用語としては、戦略が、戦いに勝つために兵力を総合的・効果的に運用する方法で、

“大局的・長期的な視点で策定する計画手段”。

戦術は、戦いに勝つための戦地での兵士の動かし方など、“実行上の方策”のことをいう。

筆者は戦国時代が好きなので、織田信長が10分の1の兵力で大軍である今川義元を討った桶狭間の戦いを例にとってみよう。

忘れてしまった方、ご存じない方に簡単に説明しておこう。

駿府(現静岡県静岡市)を本拠地に領土を広げていた今川義元が、

織田信長の領土である尾張(現愛知県西部)攻略のために進軍をした。

25,000の大軍を率いる今川義元、それに対し織田信長の兵力は約2,000~3,000と10分の1程度である。

まともに戦ったら勝ち目がない

織田信長は、大軍の陣形が縦型になり兵力が分断される場所で奇襲攻撃を仕掛けることを考えた。

その場所は、地形が狭まる狭間という窪地。

確実に仕留めるために、織田信長の配下の兵がこの狭間で農民に扮し今川義元にゴマをすり、

餅や酒を振る舞い、今川義元の足を止めようとした。

ここで天も織田信長に味方をした。突然豪雨になり、農民からの誘いもあって今川義元はここで休憩をとることにした。

豪雨で視界も悪くなり絶好のチャンス。織田信長の号令のもと、織田の兵が今川義元のみを目指し突き進む。

今川義元の兵力は分断され、さらに酒を飲み酔いが回っており、豪雨の中奇襲攻撃を受けた今川義元は陣を組むこともできず、

兵数では完全に劣る織田信長の兵に首を取られた、という話である。

要するに、戦略は、大局的な視点で「誰に」「何を」するかを決める。

それを受けて戦術は、具体的に「どこで」「どんなやり方で」行うかを決めるのである。