お父さんの役割を理解して少しでも楽に子育てをしてほしい。

お父さんの役割

お子さんが不登校になってしまう、暴言・暴力など、さまざまな問題行動を起こすとき、

それはお子さんの気質など遺伝的要因があるかもしれませんが、家庭の環境的要因もあると思います。

お子さんだけの問題なのではなく、家族全体の問題が、お子さんに現れているのです。

父性と母性のバランスが失われて機能不全に陥っている場合などです。

子育てにおいて、父性=男性性は、リードする、指導する、社会的なルールや責任を教える役目、つまり叱り役ですね。

母性=女性性は、受容、共感、保護、育成、などフォロー役、と言われています。

父性の強いお母さんもいるでしょうし、母性の強いお父さんもいると思います。

どちらがどの役をやってもいいのですが、過保護や過干渉などに偏りすぎず、バランスが大事なのだと思います。

これらの役割は必ずしも血のつながった両親でなくてもいいし、

年長の兄弟でもいいし、親戚のおじさん、おばさんでもいいし、近所のおじさん、おばさんでもいいのです。

昔は村全体で子育てしていたので、実の両親が機能していなくても、周囲のサポートがありました。

悪いことをすれば、近所の怖いおじさんが叱ってくれましたし、泣いていれば、優しいおばさんが慰めてくれました。

親が謙遜から人前で褒めなくても、周囲の大人が、

「大きくなったねぇ」「えらいねぇ」「賢いねぇ」「かわいいねぇ」「しっかりしてるねぇ」と褒めて、認めてくれました。

ですが、高度成長期以降、団塊の世代は、お父さんは外で働き、お母さんは家で育児、家事をするという分業制が主流になり、

大家族から核家族化が進み、親戚付き合い、近所付き合いも疎遠になっていきました。

お父さんは子どもたちが起きる前に朝早く会社に出かけ、帰ってくるのは終電で子どもが寝た後。休日も疲れて寝てばかり。

お母さんは家事と育児を一人で孤独に担い、子どもに何か問題があれば、母親の責任を問われる風潮があるかと思います。

電車や飛行機、レストランで赤ちゃんが泣いたり、子どもが騒いだりすると、周囲から白い目で見られているようで、

肩身の狭い思いをしたことがあるのは私だけではないと思います。

育児について周りに相談できる人もいなく、追い詰められて、子どもを怒鳴ったり、

たたいてしまったりしては後悔して、自分を責める……。

そんなお母さんは少なくないのではないでしょうか

さらに働いていれば、仕事と家事と育児と、一日中時間に追われ、自分の時間はほとんど持てず、余裕がありません。

私もそうでしたが、子どもにも常に「早く、早く!」と言ってしまっていました。

そして自分ばかりが子育てに苦労しているように感じられ、常に夫に怒りを感じてイライラしていました。

夫は温和な性格なので喧嘩などはしませんでしたが、私はそんな良い人の夫にまったく優しくできず、

冷たい自分に罪悪感も覚えていました。

もっと夫に相談したり、頼ったり、甘えたりできればよかったのですが、私は母子家庭で育ったので、

女手一つで頑張って生きている母のやり方しか知らなかったのです。

つまり、父性の分まで、何でも自分が頑張らなければならない、と無意識に思い込んでいたのでした。

男性に頼ったり、甘えたりするのに、どうしていいか、わからなかったのです。

そのことに気づいたのは、娘の不登校をきっかけに心理の勉強をいろいろとしてきて、

その中でアートセラピーやヒプノセラピーを学んでからです。