どんな療法?ホメオパシーとは?

ホメオパシー

私が健康をとり戻すために用いた「ホメオパシー(同種療法)」とはどんな療法でしょう。

「健康な人に与えてある症状を引き起こす物質は、その症状をとり去るものになる」という

「同種の法則」を基本原理とする自然療法です。

なにやら難しそうに思われるかもしれませんが、同じような考え方は古くから日本でも実践されており、

とても身近なものでした。私が子どもの頃は喉がヒリヒリ痛むときに、母がショウガ湯を作ってくれました。

ショウガのピリっとする辛みは、飲むと喉を刺激して熱を持ったようにヒリヒリと感じます。

これはヒリヒリという症状を引き起こすショウガが、同じようなヒリヒリする喉の痛みをとり去るものであるということです。

ショウガは体を温めて発汗を促うながし、抗菌や殺菌作用があり、

風邪の際に用いられる漢方薬の葛かっこんとう根湯の生薬にもなっています。

しかしそのようなことを知らなくても、民間療法として喉の痛みや風邪症状に有効であることが母の時代まで受け継がれていたのです。

熱が出れば、カーっと体が熱くなる卵酒で体温を上げて、布団をたくさんかけて熱を熱で追い出します。

この方法も同種の法則といえます。

ではホメオパシーでいう「ある症状を起こさせる物質」とはどんなものでしょう。

たとえばコーヒー

朝一番のコーヒーがないと目が覚めない、徹夜仕事や受験勉強で眠気を覚ますために飲む人もいるでしょう。

それとは逆に、眠れなくなるという理由で就寝前のコーヒーを控える人もいます。

つまりコーヒーは「不眠の症状を起こさせる物質」です。

ホメオパシーでは神経の興奮による不眠症状の人に、コーヒー豆から作られたレメディーであるコフィアをとってもらいます。

このレメディーという砂糖玉には、コーヒーを限りなく薄めて染み込ませてあります。

高度に薄められているため、コーヒー特有の香りや味、色はありませんし、

コーヒーに含まれるカフェインなども失われています(薄めて叩く製法を希きしゃく釈振しんとう盪といいます)。

不眠を起こさせる物質であるコーヒーそのものでは、不眠の症状をとり去ることはできません。

しかし不眠の原因物質であるコーヒー豆を薄めることで不眠作用はなくなり、

その物質が本来持つ情報だけを残したレメディーをとると、

「興奮して眠れないところに、さらに興奮させるようなものが入ってきたぞ」と情報が与えられ、

「そうか、自分は興奮しているのだ。これは、いかん、いかん」と改めて体が興奮していることに気づくことで、

治癒力が発動するのです。もちろん興奮していることも、眠らなければいけないことも頭では理解しています。

しかし頭でわかっていても、考えている通りに体が反応できない場合もあります。

このケースでは、興奮しすぎている状態に体が気づき、自然治癒力が崩れたバランスを整えることで、

神経の興奮が治まり自然な眠りがもたらされます。

このように、不眠には不眠を起こすもの、熱には熱を生じさせるものというように、

同種を用いて病因を自分自身の治癒力で押し出し、体と心に健康をとり戻す療法がホメオパシーです。