子どもに自信を付けさせたいお父さんに知っておいてほしいこと

無償の愛

まず、人間の成長の初期段階において必要なのはお母さん=母性です。

0~1歳ぐらいの赤ちゃんにとっては、お母さんからの愛情=母性がすべてといえます。

母性愛というのは「無償の愛」「無条件の愛」と言い換えてもよいでしょう。

優しい笑顔でいろいろと話しかけてあげる。

ギャーっと泣いたら、おっぱいか?オムツか?抱っこか?眠たいのか?暑いのか?などを察してやってあげる。

子どもの要求を否定することなく、無条件に受け入れてあげるのが母性です。

乳幼児のうちは母性だけでも特に問題はありません。

当たり前ですが、母性の役割のほぼ90パーセント以上を母親が担当しますので、

この時期にお父さんの出る幕はほとんどありません。

私も娘が3人いる実体験からいってもお父さんが乳幼児にできることは

「恐る恐る抱っこする」

「たまにオムツを替える」

「お風呂に入れる」ぐらいではないでしょうか。

話しかけるといっても、男性はテーマがないと何を話していいかわからないので黙って見ていることしかできませんし、

お腹が空いて泣き出すとお父さんがいくら献身的に抱っこしてもなかなか泣き止みません。

しかし、お母さんが抱っこするとパッと泣き止みます。何度も痛感しましたが、「父は乳には勝てない」のです。

一緒に寝ることも拒否されるのがオチです。

残念ながら乳幼児にとって必要なのはお母さんであって、お父さんではないのです。

お父さんの出番

1歳以降、少しずつおしゃべりするようになって乳離れしてくるとお父さんの出番がようやくやってきます。

お父さんと関わることはお母さんと関わることとは意味合いが違います。

幼児はお父さんを見つけると、「パパ!」と目をキラキラ輝かせて駆け寄ってきます。

幼児からすると、「遊んでくれる人が来た!」という感じなのです。

しかし、日中にどれだけお父さんが大好きでなついていたとしても、

どれだけ「ママよりパパのほうが好き」と昼間に言っていたとしても、

夜寝るときになると、必ず「ママじゃないと嫌!」となります。

また、エネルギーが減ってくると必ずお母さんの元に戻ってエネルギーの充電をしようとする習性があります。

うちの娘たちも普段はパパが大好きですが、風邪をひいて熱が出てしんどいときなどは「ママ抱っこじゃないと嫌!」となります。

なんとも不思議なことですが、これは本能的なものなのでしょう。

簡単にいうと、幼児にとっては「お母さん=休憩場所」であり、「お父さん=遊び場所」なのです。

子どもは遊びを通じて世界を学ぶ。

ちなみにアダルトチルドレンの人はお母さんもお父さんも正常に機能・役割を果たせていませんから

(故に、これを機能不全家庭といいます)、

休憩できない&遊べない大人になってしまいます。あなたは、寝ても覚めてもずっと仕事ばかりしていませんか?

また、「遊ぶって一体どういうこと?」と疑問に思って生きていませんか?

幼児期(1~6歳ぐらいまで)にお父さんと体を使っていっぱい遊ぶことで精神が安定した大人になります。

お父さんが子どもと遊ぶとき、お母さんと違って、体を使った荒っぽい遊びが多くなります。

お父さんは荒っぽい遊びを通じて、安全ではあるけれど、冒険的な場を提供し、

世界や他人との付き合い方を自然と子どもに学ばせるのです。

子どもは遊びを通じて世界を学びます。

お父さんの役割は遊びを通じて世界を子どもに紹介することだといえます。

遊びを通じてルールを守るように教え、行為を1人でできるように励まします。

それは、問題解決の重要な訓練となるわけです。

離れたところから一眼レフのデジカメで子どもを撮影するだけではなくて、身体的なスキンシップが大事です。

とにかくたくさん「抱っこ」をしてあげることです。子どもたちはお父さんの体をよじ登るのが大好きです。

木登りならぬ「お父さん登り」に夢中になります。

ちなみにお父さんと体を触れ合って遊んだことがない女の子は、

将来男性と付き合うときに怖くて近寄れなくなる可能性があります。

男性と関わったことがないために、知らないから怖いのです。

私が家族でお台場の家具屋に出かけたときのことです。

担当についてくれた年配の男性の店員に、うちの長女(当時5歳ぐらい)が後ろからタックルをしたのです。

「うわっ!」とその男性は驚いていました。「コラコラ!ここは家じゃないからダメ!」と注意しましたが、

うちの長女にとってはおそらく「大人の男の人は誰でもタックルしてもOK!男の人は遊んでくれる人」と定義されていたのでしょう。

「小さいときにお父さんと遊んでもらった記憶はあるけれど、なんだか楽しくなかったな……」という人もいるでしょう。

実はお父さんとただ遊べばよいというものではありません。

お父さんが自分と遊んでいるときにすごく楽しそうに、幸せそうにしていると、

子どもは無意識的に「自分には価値があるんだ」と感じます。

親が自分といるときに幸せそうにしているだけで子どもは自己評価を上げて幸せになるのです。

しかし、いつも不機嫌そうに、つまらなそうにしていると、

子どもは「自分が悪いんだ。自分には価値がないんだ」「自分がお父さんの機嫌をとらないといけない」と感じてしまい、

自動的に自己イメージを下げてしまいます。そして、どこにいても気を使ってしまい、楽しめない大人になってしまうのです。

子どもたちにとって楽しそうなお父さんであることが一番なのです。