女性必見!関節痛を解説!【産後の関節痛は特に要注意】

全身のバランスに影響する!?

骨盤は身体の中心に位置し、土台として身体全体の動きと密接に関わります。

骨盤周囲の筋肉バランスの崩れは、全身のバランスに影響していきます。

肩や首の凝りや腰痛などを招き、骨盤腔に位置する内臓や子宮にも悪影響を及ぼします。

女性は出産のために、もともと骨盤は動きやすく、股関節も男性よりも浅くつく構造になっています。

そして、筋肉量は男性よりも少ないので、ゆがみやひずみが起きやすく、冷えやすくなっています。

病名まではつかなくても生まれつき一般の方よりも股関節が浅くなっている方も結構いらっしゃって、

壮年期以降股関節痛に悩まされる方も多いようです。

骨盤のゆがみや開きなどによる悪影響は漠然と認知され、最近では産後に骨盤矯正をしましょうという

アプローチも増えてきたようですが、その影響からか必ずしなくてはいけないと思っている方が増えたように感じます。

個人的な感想ですが、若干商売に乗せられているようにも受け取れます。

確かに出産により筋肉は緩み、産後の姿勢の影響と年齢を重ねることによるゆがみやひずみが起きやすくはなります。

本来、人間の身体は産後自然に骨盤が収縮していくようになっている

産後の早い時期、短期間集中して整体を受けなければ骨盤が広がったままになってしまうというものではありません。

問題は、筋力が低下している時期に前かがみの姿勢ばかりしていることや子どもを抱っこしたときのゆがんだ姿勢にあります。

自分も経験しましたが、産後は極端に腹筋や骨盤周囲の筋力が落ち、産前のように姿勢を維持するのが困難でした。

意識的に筋力を取り戻すようにしていき、現在ではなんとか姿勢を保てていると思っていますが、

それでも産前と同じようにはいきません。年齢も重ねているし、なんといっても出産で一度筋肉や筋膜が伸ばされているからです。

私自身の考えとして、骨盤などの骨のゆがみは、周囲の筋肉の弱さやアンバランスさが第一の原因で、

骨をなるべく正しい位置に収めるには筋肉の質と量、ねじれやひずみの緩和が必須だと思って常々施術をしています。

股関節や仙腸関節が痛くなり来院する中高年女性の中に、

「私たちの頃は産後の骨盤矯正などなかったから仕方がないわね」とおっしゃる方も案外多くいらっしゃるのですが、

先ほど述べたように、骨盤矯正をしなかったからというよりは、

そのあとの筋力低下や重心のかけ方による癖の積み重ねが問題である場合が大半です。

年をとってから痛くなると大変だからと産後間もない時期に集中的に骨盤調整の施術に費やす風潮になりつつありますが、

逆に言うと、ある程度の長い歳月を経て加齢の影響も含めゆっくりとひずみによる負荷が発生するので、

慌ててスポット的にメンテナンスするよりも、産後1年以上経ち、

無理のない時期から1カ月に1回でもケアする習慣をつけていった方が良好だと思います。

産後は体力も落ち、慣れない育児で身体も疲労する

骨盤は半年から1年ぐらいかけて緩やかに整っていきます。

その間はゆったりと育児に専念し、ご自身の体調を整えることとお子さんとの絆を深める大切な時期です。

あまり思考的にならずに、身体の声に素直になれば、徐々に体調は戻りエネルギーも充電されるのです。

今は情報が多すぎて「○○ねばならない」と頭でっかちになってしまう方も多く見受けられます。

その傾向が強い方は大抵頭の回転がよく、今まで優等生で過ごしてきたため、どこかマニュアルを求めてしまいます。

しかし、思考中心で来られた方は、自分自身の身体の声が聞こえにくい傾向があります。

特に妊娠や出産の時期は、動物的感覚が強い方の方がスムーズに行くように感じます。

骨盤が開き閉じるという一連の流れを極力妨げないようにサポートする第一人者はご本人であり、

スムーズに行かない場合のサポーターが施術者であるという位置づけを理解し、

情報に振り回されすぎないようにしましょう。

股関節痛などは出産の有無にかかわらず起こる

骨盤周囲筋や体幹が弱り身体を引き上げる力が弱まると、股関節に負担がかかってきます。

また、横座りや足組みなどゆがんだ姿勢を長年続けることによるひずみや、片足に重心をかけすぎる癖などが影響していきます。

重症になると関節に器具を入れるような手術をする場合もあるのですが、

そうなる前に筋力を取り戻すことをしていれば、回避できたケースも多いと思います。