クラフトビールの多種多様な文化、今流行りのブリューパブの開業って大変?細かく解説します!

日本になぜない?

世界にはたくさんあるクラフトビールの多種多様な文化とブリューパブ。

なぜ日本にはほとんどないのでしょうか。

理由はたくさん考えられますが、あえて大きな言い方をすると、

日本のビール市場がいびつな成長を遂げてきたからではないでしょうか。

今でこそクラフトビールと呼ばれるバラエティに富んだビールが市場に登場し人々に飲まれるようになっていますが、

世界中には100 種類を超えるビールのスタイルがあるということが、まだまだ日本では認知されていません。

クラフトビール市場は、大手ビールメーカーの寡占状態が続く中にある小さな市場ですからクラフトビールを造る

小規模メーカーの多くは長らく苦しい経営状態が続き、その多くは廃業せざるを得ませんでした。

そんな市場環境ですから、生産量や製造コストの面で不利になりやすいブリューパブというスタイルは

小規模メーカーが取る経営戦略としては選択されません。

新規にブリューパブを開業は大変?

それにはまずビールや発泡酒の酒類製造免許を取得する必要があります。

製造免許を取得するには、いろいろな要件をクリアして国税庁にそれを認めてもらわなければなりませんが、

一つの大きな課題として年間の最低製造数量をクリアできるかどうかという点があります。

ビールの酒類製造免許では、年間で60KL 以上を製造して、さらには販売する見込みがなければ免許は交付されないことになっています。

当然ながら製造に関する技術的な面についてもハードルがあります。

そもそも日本ではビールの製造目的がたとえ自家消費用であっても、個人が無許可でビールを醸造することは違法です。

その点、アメリカでは自家消費用であれば個人がビールを醸造することが合法的に認められていて、

趣味としてのビール造りを楽しむ人々がたくさんいます。

ホームブリューイングという同じ趣味を楽しむ人々のコミュニティやウェブサイトがあり、

ホームブリューイング用のビール原料や器具を販売するビジネスまであります。

日本では「ビール造りの趣味が高じてビジネス化する」というシナリオが書けないことが、

アメリカと日本の違いを生んでいるように思います。

ですが日本でも、東京を中心として全国各地にブリューパブが少しずつでき始めました。

大小合わせれば実は50軒くらいはあるようで、少しずつですが増加傾向にあります。

この流れはこれからも続くと思いますが、普通の飲食店のようにやろうと思えば誰でもできるという業態ではないため

少しずつでも増えていってくれればと願うばかりです。