「思っていたのと違う...」そんな新入社員に知っておいてほしいこと。

社会人1年目は、いろんなことに気づくと思います。

社会の厳しさ、大変さ、お客様、仲間や家族のありがたさなど、多くの気づきがあると思います。

「思っていたのと違う!」とギャップを感じる人もいると思います。それは当たり前だと思います。

学生時代に思っているほど、世の中は甘くありません。学生時代に思っているほど、仕事とは簡単ではありません。

4月に入ると、なぜかネットで「3日で新入社員が来なくなった」というようなコメントをよく見かけます。

4月に社会人となり新入社員として、1年未満で転職や退職することは、別に悪いとも言いません。

しかし、本当にそこではもう活躍することも、やりきることも何もないのか?

ということを考えてもらいたいと思っています。

せめて、入社したのであればそこで何か一つぐらい結果を出してから辞めても、遅くはないと思います。

その結果は他人が認めるものでもなく、自分の中で決めた一定線を越えることでもいいと思います。

つまり「目の前に広がっている、この状況や環境が嫌だから辞めた」ではなくて、

自分なりにやりきる線はどこまでなのかを決めてから転職活動をしても遅くはないのではと思います。


私は、自分の念願通りの化粧品会社に入社できました。かなりの自信を持って入社しており、営業ぐらいできると思っていました。

ところが、何をやっても売れない。自分は一生懸命やっているのに、まったく数字も人の心も動かせない現実が待っていました。

その当時は、まだまだ先輩からの指導も厳しく、軽くいじめなのではないか!? と思うほどの状況にあったことを覚えています。

そうなると、もう気持ちはやさぐれます。その当時は、夜な夜な飲み歩いて、ほぼ毎日二日酔い。

ますますパフォーマンスが落ちてやる気が出ない。数字も出ない。また、先輩に怒られるという悪循環でした。

入社して1年9か月頃に、あまりに数字の成果が出ずに、花形の横浜支店から地方の支店へ異動することになりました。

もう最低の出来事でした。

「思ってたんとちゃう」という思いで、底辺にいるような気持ち。

そこで、私は「こんなところから逃げ出したいから、転職しよう」と、転職活動を行います。

何も結果も出していない、単純に思っていたような華やかな仕事でもなければ、先輩が厳しくて、上司もわかってくれない。

こんなところにいても自分の能力は発揮できない。成長もできないと思って活動をしました。完全な他責思考です。

しかし、面接に行きあらゆることを突っ込まれて、泣きだして、一次面接が即終了。

「本当に自分は市場価値が1ミリもないのだ」「かつ、何もやってないのに会社の文句しか言っていない」と、

実感した瞬間でした。

冷静に考えればそうですよね。結果も出さず、環境のせいにして、挙げ句の果てに面接で泣き出すという失態をして、

転職させてくれとは、今思うと本当に救いようのない社会人2年目でした。

でも、その失態のおかげで目が覚めました。

就職活動のとき、あれだけ苦労して多くのことを考えて、やりたいと思った化粧品会社の営業。

それを、自分が実績も出さずに逃げ出すのは、どうなのだろうか。そこで、自分の中でエンジンがかかりました。

本当に死ぬ気で仕事をして、それでも結果が出なければ、自分は営業に向いていない。

辞めて地方から東京に戻って、派遣でもアルバイトでも、もう一度やり直そうと決めました。

そこから、365日ほぼ無休なのではないかと思うぐらい働きました。

とにかくお客さんのところにしか課題も解決策もないと思い、代理店や販売会社に呼ばれれば、

すぐに高速道路に乗り、車を飛ばして、お客さんのところに出かけたものでした。

おかげで、メキメキと業績を伸ばし、支店の中でもトップの成績を上げられるぐらいの実績を残すことができました。

新しい販路の開拓から、研修講師まで、とにかく仕事が楽しくて仕方ないというぐらいの変貌を遂げました。

上(役職)を目指したいと思う気持ちも芽生えていきました。

そうこうしている内に、5年が経過し、次のステップへ進むために新潟へ転勤をしました。

社会人になって、「思ってたんとちゃう」と思うことはたくさんありました。

こんな先輩にいじめられると思ってなかった。

こんなに泥くさい仕事だと思ってなかった。こんなに数字に追われると思ってなかった。

でも、腹をくくってがむしゃらに走った結果、

私は自分の力で自分のキャリアの方向を変えることができたのだと思っています。

私がキャリアカウンセリングをするようになってから、感覚値ではありますが、

年々その年の4月に入社した子のお話を聞く機会が多くなっているように思います。

「嫌なことがあったらすぐ転職。青く見える隣の芝生へ移る」と考える前に、

一歩立ち止まって自分はやりきったか?

と振り返ってみてほしいのです。

20代のファーストキャリアはとても重要です。自分が何なのかわからないまま、

社会に飛び出して、傷つくことも、笑うことも、泣くこともたくさんあるでしょう。

でも、泣いても、あきらめないでやりきってみるという経験が本当に最初の土台になると思います。

嫌なら転職すればいいやではなくて、目の前にある、今の状況をいかに使い、いかに経験を積ませてもらうか。

それが1年目、2年目ぐらいなら、かっこ悪くても、失敗してもいい時期なのですから。

就職したそのときから、あなたのキャリアはもう走りだしています。

後で巻き返しをするのは、その倍の労力がかかります。

どこのタイミングでアクセルを踏むのか。これが社会人1年目~2年目、なのではないかと思っています。

最初のスタートダッシュが何事も大事だと、私は社会人1年目の頃によく言われてきました。

「飛行機は最初の離陸は8割近くの燃料を使って空に飛び立ち、後は惰性で飛び、着陸する」

先輩いわく「営業もそれと一緒だ!最初にどこまでエネルギーを投資できるかで、その後の結果が変わってくる!!」

仕事も同じなのではないかと思います。最初のキャリアでどこまで自分をストイックに試せるか?それによって、

後の自分が違うものになるのではないかと思います。

また一方で、近年残業の問題やブラック企業という言葉が、飛び交っています。

何事も我慢せよ、とは言いきれない実態があるのも実情です。

私は自分の精神と命の危機を感じる場合は、即刻退職しなさい、とお話しすることがあります。

また冷静な判断ができないと思うときは、いったん休むこともおすすめします。

自分を壊してしまっては、元も子もないからです。この問題は、人によって感じ方や受け止め方、

自分で気づく、気づかないというように、非常に難しい問題です。

安易なことは言えませんが、自分を壊す前にまずは他の人に相談することをおすすめします。

家族に言えないのであれば、私のようなキャリアアドバイス

をする人間はたくさんいます。まずは、その場所からいったん距離を置くことを実践してみてください。