よりよい社会を作るために。会社が、社員とその子どものためにできること。

日本の古き良き時代

大家族全員で子どもたちを育てるという習慣がありました。

ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、

お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟……。

家に帰ると誰かしらいて、「おかえりー」と言ってくれましたし、

近所のおばちゃんが「おはよう。今日雨降るでー傘持っていきやー」

「おかえりー。お母さん買い物行ってるみたいやから帰ってくるまでうちでおやつ食べて待っときー」

なんて言ってくれたものです。

核家族化が進み、近所付き合いもなくなり、隣に誰が住んでいるかわからない、挨拶禁止のマンション……。

子どもたちは何を信じて生きていけばいいのでしょうか?

頼れるのは、両親だけ。

女性がどんどん社会進出し、国は女性活躍を進めているので、これからますます共働き家庭は増えていくでしょう。

これではますます子どもが家族と過ごす時間は減るばかりです。

お父さんである男性社員、お母さんである女性社員を預かる会社は、その子どもまで守る責任があると私は思っています。

もちろんこれから生まれてくるであろう子どもも含めて。

ワークライフバランス、長時間労働削減、同一労働同一賃金……労働環境はますます変わっていく一方です。

将来を担う子どもたちには、

「働くことって素晴らしい、働くお父さん、働くお母さんはかっこいい!」

「お父さんやお母さんみたいに生き生きと働きたい。大人になるのが楽しみ!」

そう思ってもらうためには、やはり、会社が子どもたちにそう思ってもらえる社員を育成していかなければいけないのです。

福利厚生の良さを売りにするばかりではなく、この会社に入るとあなたの能力はこうやって開かれていき、

未来はこうなるとキャリアのロードマップが描けるような会社作りをしていくべきです。

そのためには、社員それぞれのキャリアイベントに応じた働き方ができるような仕組みが必要です。

会社が結婚から出産、そして育児しながら働く現実を描いてあげるのです。わくわくするような未来予想図を。

企業内保育園を設置している企業も増えてきています。

昔、働く女性は職場に子どもをおんぶして連れていっていました。

労働基準法第67条には、「生後満1年に達しない生児を育てる女性は、

第34条の休憩時間のほか、1日2回各々少なくとも30分、その生児を育てるための時間を請求することができる。

使用者は、前項の育児時間中は、その女性を使用してはならない」とあります。

これは勤務中に赤ちゃんに授乳する時間を確保するように定めたものです。

会社の中に保育所があれば、この制度を大いに利用できるということです。

出産後すぐに職場復帰しなければならなかったママにとって、

まだ小さい赤ちゃんを保育園に預けるのは不安でたまりません。

しかし、勤務中に子どもに授乳する時間があれば、子どもと触れ合う時間が毎日確保でき、

子どもの体調不良も常に自分で感じ取ることができますね。

子どもの小さな成長も自分の目で発見できるかもしれません。

子どもとの時間が持てなかったことを後悔しているママは少なくありません。

一瞬で過ぎ去ってしまう我が子の成長を自分の目で見ることはできず、保育士さんから聞くことのほうが多いのです。

私もその中の1人です。

しかし独立し、少しは時間に余裕が持てるようになりました。